★投手 ○須田徹(1軍投手コーチ) 47歳まで29年間現役だった、鉄の左腕ピッチャー。2010年限りで引退となる。 引退試合ではあと1つのアウトで完封というところまで投げ切り、伝説を打ち立てた。 現役時代の得意球種はドロップカーブ。内村や磯貝、今村などがこれを継承中。 ○白良木隆(2軍投手コーチ) 須田ほどではないが、大ベテランとして長年先発で投げ続けた、スタミナ豊富な右腕。 コントロールや変化球の衰えを理由に引退。 ○山口純 不動の右のエース。球速、コントロール、ともにかなり高いレベルにある。 他にも、動くストレート、切れ味抜群の高速シュート、豊富なスタミナなど、彼の武器は多い。 福島とはダブルエースとして競い合っている。年間平均勝利数は20勝前後。 なお、彼の年棒は球界最高の7億。FAやポスティングでメジャーへの移籍が毎年噂されるが、 チームと彼とが相思相愛ということもあって、残留し続けている。 ペナントに比べて大舞台に弱く、日本シリーズなどではあまり勝てていない。 ○福島勇気 山口純と対になっている、左のエース。コントロールや変化球のキレは山口を上回り、球界随一。 福島は大舞台に強く、日本シリーズなどでは第1戦に先発することが多い。 ライバル心を互いに持つ山口純とは競い合い、どちらとも大エースとして成長した。 完投するスタミナは十分にあるのだが、早い場合には6回で降板することもしばしば。 ○立山美樹 落差のあるフォークボール、動くストレート、そしてジャイロボールが武器の剛球左腕。 素質の割に数年伸び悩んでいたが、海外留学をきっかけに飛躍し、先発ローテの一角を担うまでに成長。 近年になってサイドスローからオーバースローへと投球フォームを変えた。 自他ともに認めるポーカーフェイス。何を考えているのかイマイチ掴めない。 ○進海光太郎 海外留学をして飛躍したピッチャーの一人。右投げで、スライダーが得意球種。 球速は最高155km。スタミナもあるが、球種が少ないのが弱点。 先発ローテに食いこむ投手だが、不振になると椿や豊島と入れ替わりで2軍に落ちることも。 ○椿春哉 右投げのルーキー。パームボールとスラーブで、相手の打ちそこないを誘う投法が主。 ルーキーながら、久保(現広島)と入れ替わる形で先発ローテの一角に食い込んだ。 現在は主に直球を磨いている。ランナーは出しても本塁にかえさないのが持ち味。 ○石川雅規(元ヤクルト) ヤクルトからFAで入団。当時、年棒が山口純以上の4億希望で難航、わずか1年契約でスタート。 左から出てくるスクリューを使いこなし、毎年安定した成績を残す。球速は割と遅い。 近年はスタミナの衰えもあり、6回までの投球が基本となりつつあるものの、信頼は厚い。 ○豊島明好(元日本ハム) トレード入団した左腕。おもに谷間での先発と中継ぎを兼任する。 コントロールを見込まれて獲得されたが、球の遅さやスタミナ不足が露呈。2軍で長く燻っていた。 緊急先発による1軍昇格を経て成長し、1軍に定着しつつある。グランパス、期待の若手。 ○相馬興 椿と同期入団、同い年の右腕ルーキー。左打者を得意とする。 しかし、初登板初先発するも新入りへの洗礼として相手に滅多打ちにされ、2軍落ちとなる。 全てのレベルを1段階上げないと、なかなか厳しい状況にある。這い上がれるか。 ○横間明人 球速、変化球、スタミナ、コントロール、全てが冴えわたる右腕。 一時は先発ローテに入っていたが、脱落し、今期は留学中。 一皮むけて、立山や進海、蓮見のように活躍することはできるか。 ○磯貝拓海 153kmの球速を肩にひっさげて入団した大物右腕。 2軍で白良木の下、コントロールや変化球を強化中。将来のエースとして期待されている。 ○千葉進美 右投げの大ベテランピッチャー。左打者にめっぽう強い、左殺しの中継ぎ。 年を取ってスタミナはかなり衰えたが、ワンポイントや勝ち試合でも未だ通用する投球を見せる。 ここ2年ほどは山口鉄や内村の台頭により、1軍登板はなかった。 信頼を改めて取り戻した今期、さらなる花を咲かせるか、ベテランの底力に期待したいところ。 ○山口和秀 エース、山口純の兄。入団当初は抑えだったが、現在は中継ぎに降格。 ビハインドなどでは素晴らしい投球を見せるのだが、勝ちパターンに組み込むと炎上しやすくなり、 使いにくいことから近年出番を失っている。セーブ数の通算は100セーブ以上。 切れ味のあるスライダーとシンカー、コントロールが武器。今期こそ復活なるか。 ○山口鉄也(元巨人) 巨人を自由契約になり、グランパスに入団。須田の背番号を受け継いだ左腕。 コントロール、直球、変化球ともにレベルは高く、最優秀救援投手と評されたことも。 今期は不安定で、1軍と2軍を行ったり来たりである。調子を取り戻してもらいたい。 ○馬原孝浩(元ソフトバンク) ソフトバンクからのFA入団。4億円での5年契約で、屈指の右腕クローザーとして抜擢される。 しかし、炎上が目立ち、特に今期の炎上が酷いことから抑え失格の烙印を押され、2軍落ち。 安定した活躍をせねば、抑えとして復活できない。なんとか復活したいところ。 セーブ数の通算記録更新も視野に入れ、1軍への復帰を目指す。信頼を回復できるか。 ○内村俊介 高卒の右腕ピッチャー。中継ぎで経験を積んでおり、勝ちパターンに投入されている。 コントロールは悪いが、四死球数が少なく、安定して活躍するので、信頼は厚い。 今期は山口和や千葉、北原、馬原などライバルも多い。セットアッパーとして生き残る。 ○高浜大輔 ルーキーイヤーに最優秀救援投手賞を獲得した、ジャイロボールを投げられる左腕。 変化の大きいカーブと、伸びのあるストレートを武器に相手打線を凡退させる。 球速が遅いことと、四球が多いのは弱点。克服したいところである。 馬原の不振から今期は抑えに昇格。安定して活躍できるか、期待したい。 ○北原利也 ドラフト3位、大卒ルーキー三人衆の1人。大学時代は技巧派左腕として鳴らした。 持ち前のコントロールがさらによくなったことで、都築に続いて2番目に1軍に昇格。 中継ぎでの好投が認められ、先発もするようになる。防御率0.00がどこまで続くかが見物。 ○今村厳 ドラフト1位、大卒ルーキー三人衆の1人。本格派として呼び声が高かった。 スタミナ、変化球ともにまだ今一つであることから、1軍登板はまだない。 今後の成長に期待がかかる。 ○都築恵二 ドラフト3位、大卒ルーキー三人衆の1人。左腕ピッチャーである。 3人の中で最初に1軍に昇格したが、力不足として2軍に降格。奮起を促したい。 ★野手 ○小坂誠(1軍守備走塁コーチ) ○淡口憲治(1軍打撃コーチ) ★捕手 ○新城護 頭脳派キャッチャー。肩はあまり強いわけではなく、守備もそこそこだが、ミートは球界随一。 サードも守れるため、入団初年度はサードのレギュラーであった。現在はチームの正捕手。 毎年のように、首位打者、最多安打を争う。現時点でシーズン最多安打記録の持ち主。 ○朝里宗佑 巧打、好走、強肩、好守と全てのレベルが高いキャッチャー。 外野もできることや、正捕手新城の存在もあって、強肩を生かし、ライトのレギュラーとなっている。 が、本人は外野守備はあまり好きではないようだ。ファンからの人気は高い。 新城が代走などを送られた時を中心に、本職の捕手としてプレーする。 ○桑山一樹 高卒5年目の控えキャッチャー。1軍では新城、朝里の2人捕手制であることから、 めったに1軍への昇格がない。リードや打撃など、あらゆる点でまだまだ未熟。 2人からレギュラーを奪取するのは至難の技だが、成長を見せて欲しい。 ★内野手 ○宮古龍一 長年チームの顔として活躍してきた、強打の選手。背番号は1。 守備や走塁はうまくはないが、打撃は三冠王を取った過去もあるほど素晴らしい。 衰えもあり、外野手(レフト)から内野手(ファースト)に転向。パワーも低下しつつある。 現在は主に、左の代打の切り札として活躍する。1日でも長く、チームのための活躍を。 ○黒木優 登録はセカンドだが、左投げで俊足、強肩ということもあり、ほぼ全試合で外野手として出場している。 打撃も強打として鳴らす選手で、3割30本100打点、30盗塁などを達成するシーズンもしばしば。 来季からは本格的に外野手へのコンバートが予定されている。なお、現在のチーム選手会会長は彼。 ファンからの人気は絶大で、若いながら毎年ファン投票1位でオールスターに出場する常連。 ○宮原明 長年ショートとして活躍してきた大ベテランの内野手。守備が上手い。 近年では代打の他、川端が不振になった時のスタメンでも活躍するものの、衰えは激しい。 チャンスに弱いのが難点。ベテランならではの勝負強さが欲しいところ。 ○栗原健太(元広島) 広島東洋カープ出身の一塁手。久保康友、谷口宏との2対1トレードで獲得した。 数年近く固定できなかった一塁のレギュラーとして期待されているが、信頼されている宮出、 若手である大岡の躍進もあり、盤石ではない。長打力に期待したい。 ○川端慎吾(元ヤクルト) ヤクルトからトレードで入団。入団当時はあまりいいところがなかったものの、 代打逆転満塁本塁打を打ったのをきっかけに英才教育を受け、海外留学へのチャンスを掴む。 鍛えられて帰国した後は遊撃手のレギュラーとして活躍。盗塁王も2年連続で獲得した。 さらなる向上のため、打撃に確実性が欲しいところだ。 ○荒井瞬輝 テスト入団の三塁手。当時は新城と山代しかいない手薄のサードのレギュラーとなる。 巧打の選手で、毎年のように打率は3割を超える。主に2番打者として出場。 蓮見とのサード争いに打ち勝つために、タイトルの獲得も視野に入れたい。 ○初芝光 強打の二塁手。シーズン本塁打数の記録保持者(58本)。 オフになると体力やパワーがガタ落ちしてしまうことから、実績の割に今ひとつ信頼されてない。 主にクリーンナップで出場する。今期も本塁打量産でチームに貢献したい。 ○大岡権蔵 期待される若手の一塁手。高卒入団した。 今期に入ってからの調子のよさから一軍に昇格。以降、栗原や宮出と一塁手のレギュラーを争う。 首脳陣がもっとも期待する若手の1人。今後の伸びに更なる期待を。 ○山代裕 チャンスに強い三塁手。宮古が代打専門となるまで、彼が左の代打の切り札であった。 金本の入団、宮古の代打転向もあり、今期は2軍暮らしとなっている。 終わりの近い野球人生、最後にもう一発、花火を挙げられるか。 ○蓮見祐亮 外野もできる三塁手。現在はレフトのレギュラーを担当している。 素質がありながら何度ものチャンスで活躍できていなかったが、最後のチャンスで先発した 試合で活躍し、以降は普通に活躍するようになる。強打の5番打者。 ○宮出隆自(元ヤクルト) 好不調の波が激しいが、ここぞの時は頼りになる。ヤクルトから移籍してきた。 一塁、三塁の他、外野なら守れるユーティリティープレイヤー。守備は下手だが肩はある。 パンチ力を生かした打撃で右の代打の切り札として君臨。一塁手のレギュラー争いを制せるか。 ○大谷茂 ユーティリティープレイヤーで、代走を中心に活躍するが、打撃はあまり上手くない。 宮原以降のショートのレギュラーとして長年期待されるも、川端に抜かれ、現在は 代走以外の役目がもらえない状況。足以外の武器がなければ、このまま衰えていくだけだ。 ○秋田伸也 若手のショートストップ。将来の兄貴分として期待は高い。 ○広野翔 秋田と同期で入団した、セカンド。互いに高めあい、成長していきたい。 ○荒木雅博(元中日) トレードで入団した。確実性のある代走や守備固めでの起用がほとんどだが、まだ打撃でもやれるはず。 ベテランとしての根性を、ファンやチームに見せつけてほしい。 ★外野手 ○金本知憲(元阪神) 阪神で長年プレーしていた日本を代表するアニキも、もう45歳。 自由契約となったが、海浜に入団。代打での活躍が期待される。 もう長くない現役生活で、どこまで花を咲かせられるか。 ○堂上剛裕(元中日) 中日からトレードで入団。左の代打が多いことから2軍と1軍を行ったり来たりしている。 実力はあるはず。それを解き放ち、なんとか頑張ってほしい。 ○久我誠 好守備の外野手。打撃が課題だったが、向上してきたことから1軍に定着しつつある。 打撃、そして得意な守備をさらに磨き、蓮見とのレフト争いに挑戦状を叩きつけたい。 ○下窪陽介(元横浜) 遅咲きの苦労人も、代打としての役目も与えられなくなりつつある。 成長は見込めなくなりつつあるが、今年に全てを賭けたい。 ○野村慶介 川端の不振から入団に。外野手だが、一塁手やショートもできる。 肩はあまり強くないが、足と確実性のあるバントが売り。 虎視眈々と、チャンスを狙ってアピールしていきたい。 ○海老沢敏男(元日本ハム) 将来に期待がかかる若手外野手。新しい環境でも頑張ってほしい。 ○ピエレッテ田吾作(仮)